ベルリオーズ:
・幻想交響曲
・抒情的モノドラマ『レリオ、または生への復帰』より2曲
指揮:マイケル・ティルソン・トーマス
管弦楽:サンフランシスコ交響楽団
録音:1997年、1998年(デジタル)
最近本当に映画レビューばっかりのブログになっているので、久しぶりにクラシックCDの感想を投稿したいと思います。文章自体は随分前に書いたものなんですが、なかなかアップする機会がなかったので。
曲は僕の大好きなベルリオーズの幻想交響曲。かなり前に、いろいろな幻想交響曲のCDを聴き比べていた時期があったのですが、そのときに買った買った一枚です。
全体的にテンポは遅めなのですが、ときおりテンポを揺らしながら楽曲の分節ごとに描き分けています。決して冗長だと感じたり退屈はしない演奏です。
そもそもティルソン・トーマス(&サンフランシスコ)の幻想交響曲に興味が出たのは「春の祭典」を聴いて音楽のリズムを重要視した演奏の仕方が鮮烈だったからなのですが、やはり幻想交響曲においてもこの指揮者はかなり明確な打点でもって音楽を引き締めています。
ただ、幻想交響曲の場合にはもう少し全体的に重量感が欲しいなぁと思いました。なんというのかな、全体的にとっても無機質な音楽なのです。まあ、でもそれがこの演奏の魅力でもあるのかな・・・。
オーケストラの方も奏でる音に特別の美質を感じ取ることはできませんでしたが、機能的というのはきっとこういうことを言うのだろうという意味では良いオーケストラなのかもしれない。(悪く言うと無個性・・・?)
正直どこか物足りない部分があるけれど、楽曲を感情的な面からではなく、あくまで音楽的に分析した結果なのかな。期待しただけの演奏はしっかりと現れています。つまり、指揮者の楽曲に対するスタンスはしっかりと感じ取ることができるという意味で。
後ろの2楽章はグロテスクではなく、それでいて鮮烈な動きを目一杯感じられるので満足、満足。
特にフィナーレはすごいぜ!
きっとティルソン・トーマスという指揮者は音楽が激しく動き回るタイプの楽曲で魅力が最大限発揮されるのだろう。(いちおう結論)
そう思うとハルサイが聴きたくなってきたなぁ。
ちなみにカップリングに入っているレリオは一部を抜粋したものです。
どこの部分かわからないけど7番目のトラックは、難しいこと抜きでオーケストラ全体が躍動していて、意外なことに聴いていてかなり楽しい演奏に仕上がってます。



