2008/9/10
PROGRAM
■ 三枝成彰:ピアノ協奏曲「イカの哲学」(世界初演)
■ ハイドン:チェロ協奏曲 第2番 ニ長調
■ ベートーヴェン:交響曲 第1番 ハ長調
指揮:井上道義
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢
ピアノ:木村かをり
朗読:薮内俊弥
チェロ:荒井結子
@石川県立音楽堂
いや〜、運良く聴くことができました。
金沢に行くことを決めてからすぐにOEKのホームページをチェックしたら丁度公演があったので、すぐにチケットを予約。今回の旅でも自分のなかのお楽しみ度1番のイベントでございます。
金沢の定番スポットを巡り、ホテルにチェックインしたあと、会場に向かいました。
↓僕の泊まった部屋から見た石川県立音楽堂(真ん中の建物)。ワクワクが高まるぜ!

OEKのホームである石川県立音楽堂は金沢駅東口を出て本当に目の前にあり、アクセスがとても良いです。土地勘のない旅行者にとってはわかりやすくて助かりました。

会場に入るとOEKのメンバーによる室内楽がコンサートホールの入り口付近にあるロビーで演奏されていました。ちょっとしか聴けなかったけど、久しぶりに聴いた生の音に、これから始まる演奏会への期待が高まりました。
チラシには書いてなかったけど、公演の前に、今回の定期で新作を発表する三枝さんと、N響アワーでお馴染みの池辺さんによるプレトークがありました。
ピアノ協奏曲「イカの哲学」や、現代音楽について話してくれました。
さて、いよいよ演奏の始まりか?と思ったら、今度は舞台の上で何やら授賞式をする模様。
ちなみにこの公演はOEKの2008−2009シーズンのオープニングのコンサートであると同時に、岩城宏之メモリアル・コンサートと銘打たれており、第2回岩城宏之音楽賞の受賞式も公演の最初で行われるという形式でした。
音楽賞の受賞者が今回ハイドンの協奏曲を演奏するソリストの方でした。
なるほど、なるほど。
ということで、やっとのことでOEK定期がスタート。
まずは、三枝さんの新曲。ピアノ協奏曲となっていますが、セリフ付きの作品です。
その台本を考えたのが、哲学者の中沢新一。
事前には中沢さんが朗読もすると記憶していたのですが、さすがに現代音楽にセリフを載せるのは困難らしく代役が立っていました。
中沢新一を見るのを密かに楽しみにしてたんだけど、ちょっと残念。
曲の方はというと、結構聴きやすく、セリフがあることもあって、わかりやすい作品でした。
団員で足踏みをする部分もあったりして、まあ楽しかったです。
でも、一番輝いていたのはピアノの木村かをりさん。
名前も初めて知ったのですが、すばらしかった。
曲は相当にリズムが激しかったりするのに決して破綻しないし、それでいて音色がしっとりとしていて存在感が抜群でした。
続いて、ハイドンのチェロ協奏曲。
この曲の演奏中に、僕の眠気がピークに達してしまい、うつらうつらしながら聴いておりました。
3階に座っている僕にも、ソリストの方が緊張している様子がバンバン伝わってきて、ちょっとソワソワしてしまいました。
しかし、全曲を弾き終えた瞬間、観客からは拍手喝采でした。
僕は、あまりハイドンを聴いた気はしなかったなぁ、空気読まずに言うと。
どうしてもヒヤヒヤしてしまいました。

↑ホールの中です。構造はオペラシティとよく似てますが、こっちの方が広くて音も好み。
休憩を挟んでメインのベートーヴェン・1番。
この曲は奇数番号の交響曲でありながら、ベートーヴェンの泥臭さを感じさせないし、青春の清々しさを醸し出していて、とても聴きやすい一曲なので僕は好きな交響曲です。
OEKにもなんとなく合っている曲な気がしていたので、楽しみにしてました。
これが、本当に良い演奏だったんですよ。
OEKと井上道義のコンビが作りだす音楽はとても馴染みやすく、聴いていてワクワクがとまらなかったです。多彩な色の音の連なりとでもいいましょうか。
輝かしく、しかもベートーヴェンの持つ勢いや激しさもより引き立っており、本当に良い演奏だった。
終わるのが惜しくなるほど、心地よい時間をすごすことができました。
小規模オーケストラは人数が少ない分、ミスをした場合は目立つけど、聴いていてメンバーのひとりひとりの個性が生きている気がしました。(オーボエの音色は特徴があったなぁ。)
東京にもこういうオケがあればなぁとか考えてしまいました。紀尾井シンフォニエッタとか雰囲気が似てそう。まだ聴きに行ったことないんですけど。
ベートーヴェンのあと、アンコールで大河ドラマ「篤姫」のテーマ曲を演奏してくれました。
井上ミッチーはN響と一緒にこのテーマ曲を録音しています。今回はOEKとの生演奏。
聴いたことはなかったけど、時代劇の音楽は大好きなのですごい嬉しかった!
大河ドラマのテーマ曲はどれもカッコいいんですよね。

ということで、OEK定期の模様でした。
現代音楽の新作に、ベートーヴェンのエキサイティングな演奏、さらにはアンコールの「篤姫」と、本当に満足な演奏会でした。
ー篤姫ー



