集英社新書(0165F)
出版社:集英社
ISBN:4-08-720165-1
発行:2002/11
八百編もの短編小説を生み出してきたマエストロがみずから解説・案内する、短編小説の醍醐味。短いだけに、あらゆる技法を駆使した作品は、おもしろさも多彩。小説作りの源泉と技をも教えてくれる。向田邦子、芥川龍之介、松本清張、中島敦、新田次郎、志賀直哉、夏目漱石、ロアルド・ダール、エドガー・アラン・ポーなど十人の作家の、名作やユニークな作品を具体例として選んで特徴を解説し、短編の構造と技法に迫る。短編小説をより楽しく読むためにも、また書くためにも役立つヒントが満載。
以前に読んだ、「短編小説を読もう」と取り上げている作家(作品)が重なっている部分もあるのですが、相変わらず、阿刀田さんの短編小説に対する親しみというか、愛情が溢れているので、読んでいて感心するところも多かったです。
具体的で詳細な小説技法ではなく、「話をつくるアイデアのとっかかりがこんなところにあるんですよ」といった話や、ひとりの作家(作品)に対しての印象や、どのようにして創作されたのかという推測などが中心になっているので、「短編小説を書いてみたい!」という人にはもしかしたら期待はずれなのかもしれないけれど、短編小説に興味がある人や、普段から「どうやってアイデアを思いつくのだろう?」という作家の思考方法などに疑問を持っているような人にとってはかなり有益なことを知ることができて楽しいのではないかと思います。
また読みたい作家、作品が増えてしまいました。
特に向田邦子、ロアルド・ダールに興味が出ましたね。


