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東京交響楽団 第556回定期演奏会

2008/5/17

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PROGRAM
■シューベルト:交響曲 第1番 ニ長調 D.82
■プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 作品26
■シューベルト:交響曲 第4番 ハ短調 「悲劇的」D.417

指揮:ユベール・スダーン
管弦楽:東京交響楽団
 ピアノ:リーリャ・ジルベルシュテイン

@サントリーホール




実に久しぶりに演奏会に行ってまいりました。

東京交響楽団は一番好感を持っているオーケストラで、これまで何回も聴きに行っているのですが、音楽監督のスダーンの演奏会には実は一度も接したことがなかったので、やっと聴くことができました。

今年の東響はスダーンの意思のもと、シューベルトを中心的に取り上げるみたいですね。去年のハイドンは少ししか聴けなかったけれど、新たな興味を引き出してくれました。
でも、シューベルトってどうなのかなぁ?
今までシューベルトってほとんど興味を持ってこなかったし、あまり魅力のある作曲家ではないと思っていたのですが・・・
今日の定期のプログラムでは1番、4番とシューベルトの交響曲をふたつ取り上げます。


まずは、一番からですが、始まってすぐはどうも音が刺々しく、金管の音が飛び出しすぎていたりで、演奏にあまり好感が持てませんでした。
音の方は次第にマイルドになっていったのですが、曲自体にもそれほど惹かれなかったです。ベートーヴェンの初期の交響曲っぽいな・・・ぐらいにしか。


実は今日のコンサートに行ったのはプロコフィエフのピアノ協奏曲がプログラムに入っていることが僕にとっては大きかったんです。
プロコのピアノコンチェルトは去年東京フィルで2番を聴いてから興味を持って、CDの全集を買ってよく聴いていました。
あの倒錯感がたまらないのですよ。2番は不安定な青年の心の内が直截に音楽に表れているような曲でしたが、3番はそこまであっちゃこっちゃいったりはしませんね。

さて、そのプロコフィエフの3番協奏曲ですが、本当に大満足な出来でした。

ピアニストのリーリャ・ジルベルシュテイン。
タッチが小気味よくて、光の粒みたいにきらめく音がとても美しかった。
曲によく馴染んでいました。
また、オーケストラとの相性も素晴らしかった。

素人ながら、「これは相当な実力者だ!」と演奏を聴きながら興奮してしまいました。
名前も知らないのに世界にはすごい演奏家がいっぱいいるんだなぁ・・・なんて。
あとでプロフィールを確認したらコンクールで優勝して、一流どころの楽団、指揮者と共演歴がありました。自分が知らないだけで結構有名な人なのかな・・・

聴衆の反応も良かったし、オーケストラのメンバーの表情を見ていても素晴らしい演奏であったことを実感しました。アンコールはやってくれませんでしたが、あれだけの演奏をしてくれれば誰も文句はいえませんね。


もうこれだけで帰っちゃおうかと思ったほどなんですが、後半のシューベルト4番も思いのほか良い演奏でした。1番もそうでしたが、この曲も編成が小さくて、4番では室内楽のようにまとまった音を聴くことができました。
1番を聴いた時点では、「シューベルト、あんまりかな?」と思ったけど4番を聴いたら「ありだな!」と思いましたね。古典派の要素とロマン派の要素が両方あるような気がして、面白い曲でした。
もちろんその魅力をしっかり引き出してくれたのは、スダーン・東響の高い演奏水準があってのこと。


初めて演奏に触れたユベール・スダーンの印象ですが、ちょっと予想外だったのは指揮姿。
もっと淡々としているのかと思っていました。
あれは、例えるならばコバケンこと小林研一郎から暑苦しさがなくって、清潔感がプラスされた感じかな。あと小澤征爾に結構似てるかも。
結構ねちっこいですよね。出てくる音はそんなことはないのですが。

音楽の方は、なんと形容したらいいかわからないけれど、まっとうな、というか。誠実な音楽をやる指揮者という印象を持ちました。


明日は新潟での定期演奏会みたいですね。
新潟のみなさん、おおいに期待していいと思います。
どちらかというとプロコ目当てだったけど、これは本当に聴きに行って良かった。
良い演奏会でした。

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

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