ラフマニノフ:
・ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:スタニスラフ・ヴィスロツキ
・ヴォカリーズ 作品34の14
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ロリン・マゼール
・鐘 作品35
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 、合唱団
指揮:ウラジミール・アシュケナージ
・パガニーニの主題による狂詩曲 作品43
ウラジミール・アシュケナージ(ピアノ)
ロンドン交響楽団
指揮:アンドレ・プレヴィン
・交響曲第2番ホ短調 作品27
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ロリン・マゼール
ラフマニノフの音楽って僕にとっては「郷愁」に浸れる音楽なんですよね。
もちろん誰もが認めるようにどこまでも美しいメロディなんだけど、でも、聴いていると胸がすこしうずくような気がして、単に「美しい」というよりも「過ぎ去ったものに対する懐かしさ」みたいなのが出てくるのです。
それはつまるところ、過ぎ去ったからこそ愛おしく感じられるものなのでしょうけどね。
出会いの季節であると同時に別れの季節でもある今この「春」という季節において、人によっては、どうも新しい生活に慣れず、過去の思い出に浸りたくなることもあると思います。
そんなときには、しっとりとしたラフマニノフの音楽が心によく馴染みます。
ちょっと一休みして落ち着いた気分にどっぷりと浸りたいときにはうってつけではないでしょうか。逆に気合をいれなきゃいけないときにはあまり聴かないほうがいいのかも。
そのまま5月病に突入なんてこともないとはいえない。
(さすがにそこまでではないか)
今日聴いていたのはパノラマのラフマニノフ作品集です。
ラフマニノフ以外にもパノラマの作品集はクラシック初心者にとってはその作曲家の代表曲を手堅く抑えられるのでかなりおすすめです。僕はラフマ以外にもフォーレ、エルガー、ラヴェル、シベリウスなんかを持っていますが、「損をした」と感じたCDはなかったです。
HMVのページ(試聴できます)↓
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1507194
ラフマニノフといえば、やはり近年「のだめ効果」で人気のピアノ協奏曲第2番ですね。
このCDに収められている演奏に関しては、出だしのピアノの音がやけにこもって聞こえるので一瞬あれ?と思いますが、まあ違和感なく聞けます。
59年の録音だからでしょうか、音質はあまり良くないです。
オーケストラの音はやや重く、弦の音には若干ざらついた感じがして、どちらかというとテクニックよりもパワーの感じられる演奏だと僕は思いました。
しっかりじっくりとした表現をしたいのかもしれないけれど、もっともっと曲の美しさが出ていてほしい。
やっぱりこの曲はとにかく魅力的な旋律を持つ曲ですし、各楽器のもつ温かみがそれをさらに引き立たせる役割を持っているのだと思うので。
もちろん水準をクリアした演奏なので、これは僕の個人的な好みです。
この作品集には他にもパガニーニ狂詩曲、交響曲第2番(第3楽章)という誰もが知っているであろう名旋律が登場する曲が収められています。両曲の演奏の水準というのも抜きん出て素晴らしいです。
アシュケナージのピアノは音がキラキラしていてそれでいて彼独自の暖かみも感じられます。
2番交響曲のマゼール&ベルリンフィルの演奏は、思わず「あま〜い」と言ってしまうほど甘美。3楽章では木管の哀愁漂うソロが見事です。
曲の持つ魅力を十分に引き出した、これぞ理想的という演奏だと思います。
理屈じゃなく聴いていて自分の中の心情が呼び起こされるんですよね。
ああ、ラフマニノフ、なんて愛おしい音楽を書いたものか。
うーん、やっぱりラフマニノフを聴くと、どうも気分が奮い立たなくなってしまうなぁ。
明日も出かけなくちゃいけないのに。
ゴールデンウィークが待ち遠しい・・・
↓上記のCDの音源ではありませんが、楽曲に興味のある方はどうぞ↓
・Kissin -Rachmaninov piano concerto #2, mvt. II. (part 1)
http://www.youtube.com/watch?v=jWRb90BRB5w
他の楽章もいいけど、やっぱり僕は、哀愁が漂っていてノスタルジーな第2楽章が一番好きです。
・pletnev - rachmaninov, rhapsody on a theme of paganini: iii
http://www.youtube.com/watch?v=90MuPqYtV_k
パガニーニ狂詩曲の有名な第18変奏の部分です。
プレトニョフのピアノは端整ですが、どちらかというと冷たくて固い感触ですね。ダイヤモンドのような・・・


