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私の音楽遍歴10 〜終〜



僕のアイデンティティのひとつとして音楽というのは欠かせないものです。
このブログでは自分の好きな音楽を紹介したり、CDの感想を書いたりしたいと思っています。

ただ、当然のように一言に「音楽ファン」と言っても人それぞれに好きな音楽(苦手な音楽も)があります。ということで、ここまで9回に分けて、自己紹介がてら、僕のこれまで聴いてきた音楽ジャンルやミュージシャンをかいつまんで紹介させて頂きました。
ハードロック、J−POP、AOR、ソウルミュージック、クラシックなどなど・・・

ひとつのページでも見てもらえればわかってしまうと思いますが、僕はあまり音楽的な知識というのを持っていません。楽器の経験もギターをやっていたことはありましたが、楽譜の知識もないです。
更に不運なことに何かを表現するための語彙というのもそれはそれは貧相なものです。
音楽とは離れますが最近、小説を多く読むようになったのも、自分の表現の方法が少しでも豊かにそして増えていけばいいなぁという願いが、少しはあったりします。

なので音楽を評論するレベルまでははるかに及びません。好き勝手に感想を述べる程度しかできませんが、これからは、お気に入りのCDや、新しく手に入れたCDなどを聴いてみての感想を、貧相なボキャブラリーを精一杯使いながらあれこれ書いてみたいと思います。


音楽ジャンルの中でもとりわけ「クラシック」というものはレヴューをする場合でも「叙情性」だとか「精神性」、「咆哮」、「耽美」、「清澄」、など普段あまりお目にかからない言葉が使われていたりしますし、

また、作品そのものを聴く場合でもあらかじめ必要な知識などがあります。これこそがクラシック音が「わからない」、「むずかしそう」といわれてしまう理由だと思います。クラシックを聴くようなって1年ほどの初心者である僕もはじめのうちは「わからない」ことがたくさんあったので、


「わかるか、わからないか」じゃない、「感じるか、感じないか」だ!
(by藤岡幸夫)


という気持ちで、クラシック音楽に接してきました。
決して知識が無くても十分にクラシック音楽を楽しめるのです。
けれど、いろいろ聴いていくうちに「知りたい」ということが出てくることもあって、少しずつ本を読んだりして知識をつけていくと、より一層面白く、世界が深まっていくのも事実でした。
僕はいまだに初心者であることには変わりありません、でも一番大事なことは、


誰がなんと言おうと、自分が好きなものは好き(嫌いなものは嫌い)


これに尽きると思います。
これは音楽に限らず、小説、映画、様々なものに対する僕のスタンスです。
なのでこのブログでもそれを自分に言い聞かせて好き勝手に書いていきたいと思います。

よろしくおねがいします。


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(↑僕のCDラックです。クラシックファンにしては少ないんでしょうね)

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私の音楽遍歴9 〜クラシックを聴くようになったきっかけ〜


前回に続いて今回もクラシック音楽との出会いについて書きたいと思います。


ブラームスの交響曲第2番を耳にしてクラシック音楽に対しての苦手意識が払拭されたものの、しばらくは他の作曲家の作品を聴くことなく月日は流れ・・・

それから何年か経って、急にベートーヴェンに対して興味が湧きましてamazonでCDを買ってきくことにしたのです。そう、あれはベートーヴェンの交響曲第7番、「ベト7」のニックネームでお馴染みのあの曲のCDでした。

「さては、のだめカンタービレを見てクラシックを聴くようになったクチだな」
と、思われそうですが、僕がベト7にハマったのは、とあるラジオ番組の影響でした。
文化放送の今はなき名物番組、「吉田照美のやる気まんまん」にゲストで出ていたヴァイオリニストの高嶋ちさ子お姉さまが名曲を紹介しながらクラシック音楽の魅力を伝えるという内容の放送だったのですが、僕はそのときに初めて「ベト7」を耳にして、一気にはまってしまったのでした。


とりあえず、「ベト7」のCDが欲しくてamazonで検索してみたら当然いくつも商品がヒット。
それまでクラシックのCDを一枚も買ったことのない僕はまず値段の安さに驚きました。
安いのだと1000円くらいで買えてしまう!

どれがいいのか悩んだ末に「フリッチャイ&ベルリンフィル」と「カラヤン&ベルリンフィル」のCDを買うことにしました。2枚買ったのはどちらも1枚1000円位と値段が安かったことと、「どちらが良い演奏なのかな」という疑問から。

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ふたつのCDを聴いてみると、それは驚きの経験でございました。


全然ちがうではないか!!


同じベートーヴェンの7番でありながらそれは素人の僕にもハッキリと違いがわかるほどに違う。
ましてやフリッチャイもカラヤンもオーケストラは同じベルリンフィル、録音された時期も2年ほどしか違わないのです。
「指揮者によって演奏が違う」
というのはなんとなく知っていたけれど、これほど違うのかという程の違いでした。


端的に言えば、フリッチャイの7番は重く、カラヤンの7番は軽い。
そして何より印象的なのは、テンポがフリッチャイの場合は極端に遅いのです。カップリングに入っていたベートーヴェンの5番交響曲も同じようにテンポが遅く、音も重厚でまるで何かが、ズン、ズン、と押し迫ってくるような「運命」交響曲になっています。

youtubeで探したら7番は無かったのですがフリッチャイ、カラヤン共に「英雄」交響曲の動画があったので貼っておきます。試しに比較して聴いてみて下さい↓


Fricsay conducts Beethoven Eroica



Karajan - Beethoven Symphony No. 3



うんうん。やっぱり、カラヤンの方がテンポがはやい。
(曲が進むにつれてテンポの差がよりはっきりとわかりますね)


初めて買った2枚のクラシックCD、フリッチャイとカラヤンには求める音楽に明確な違いがあることがわかり、それは僕のクラシック音楽に対する大いなる興味に発展していきました。

それからしばらくはベートーヴェンの交響曲をいろいろと聴いたり、マーラーの「復活」にはまったりして、昨年のはじめから演奏会に行くようになり、そのうちに、ベートーヴェンからショスタコーヴィチ、ラフマニノフ、ラヴェル、シベリウス、ハイドン、・・・・といった風に、聴く音楽の幅が少しずつ広がっていきました。

そして、今に至る。

と、こういうわけです。

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私の音楽遍歴8 〜はじめて好きになったクラシックの曲〜



今回はクラシック音楽との出会いについて。


なんとなく、クラシック音楽が好きな人というのは、子どもの頃から身近にそういったものが流れていてクラシック音楽に親しみがあったという人が多いのかなと僕などは思うのですが。

それ以外の多くの人が、クラシック音楽に対してある種の親しみにくさを感じていているのも事実だろうと思います。僕も幼い頃からクラシック音楽に慣れ親しんでいたわけではなく、自分から進んでクラシックを聴くということはしてこなかったし、多くの人と同じようにクラシック音楽のことを「分かりにくそう」だとか、あるいは「古くてつまらない」といったイメージを持っていました。


ただ、以前というか、これまで何度も紹介したバンド、DEENの曲の中にはストリング(弦)の生演奏がサポートで加わった曲があったので、それを聴いて、「ヴァイオリンの音っていいなぁ」と漠然と思っていたし。

また、これも以前に紹介した映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネはコンサートではオーケストラを使って映画の音楽を演奏しますから、彼が来日したときのオーケストラの生の音を聴いて、「オーケストラの奏でる音楽って素晴らしい」と感動したこともあったりして、そういう興味がクラシック音楽を聴くことに繋がっていったのかなと、のちのち思ったり思わなかったり・・・


もともと、僕はまだ聴いたことのない音楽を聴いて自分の中に新しい感覚なり、イメージが湧いてくるのが好きだったので、クラシック音楽に対しても、「このジャンルの音楽が聴けたら面白いだろうなぁ」というのはなんとなく思っていたんだと思います。

なのでときどき、テレビから流れてくるクラシック音楽に耳を傾けていたのですが、やっぱりどうも聴いていて楽しくないし、わかりにくいのです。
旋律がうねうねしてそれが予期せぬ方向に行ってしまうのがなんとも心地悪い。(何を聴いてそう思ったのかは今となってはわからないのですが)


そんなある日、テレビを見ているときに(恐らく『N響アワー』)、たまたま耳にした曲が僕の中にあったクラシック音楽に対する壁を取り払ってくれたのです。


その曲とは・・・


そう、かの有名な・・・



いや、さしてそこまで有名ではないな・・・



なんだと思われますか?


もし、当てることができたら・・・



スゴイ!!(それだけかい)



さて、その曲とは・・・


この曲です↓


Kleiber, Wiener Phil. (1st mov.)



ブラームスの交響曲第2番なのです。
(意外でしょ?)

ぶっちゃけてしまうと、今となってはあまり好きではないこの曲なのですが、そのときの僕(当時推定17歳)には、牧歌的で朗らかなこの交響曲がとても聴きやすく感じられた模様で、「う〜ん、クラシックもありかな。」とクラシック音楽に対する苦手意識を払拭してくれた、僕にとっては大切な曲なのです。

「よし!この曲のCDを借りてこよう」
と思ってテレビ画面に映し出された作曲家と曲名をメモしてレンタルショップに行ってCDを借りました。
「ブラームス 交響曲第2番 ニ長調 作品73」と丁寧に作品番号まで書き取ったのを覚えています。

今聴いてみても確かに生き生きとして親しみやすい旋律が多い気がしますね。それに、結構わかりやすいというか、初心者にも曲のイメージがつかみやすいっていうのはあるかもしれない。

この交響曲を耳にしたことによって僕のクラシックに対する壁は取り払われたわけですが、それからしばらくはブラームスの2番交響曲を聴いていたものの、他の曲や作曲家へと触手が伸びるのはそれからまたしばらく経ってからのことでした。

これ以降の話はまた回を改めて書きたいと思います。


→→「私の音楽遍歴 9」へ続く

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私の音楽遍歴7 〜AORという音楽〜

これまで、僕の音楽遍歴をざっと振り返ってみようと思って書いてきたのですが、大体の自分が接してきたジャンルというのは紹介してきたので、そろそろ終わりにしたいと思います。今回のAORと、あとは深遠でさまざまな魅力を内包する西洋の古典音楽、クラシック音楽との出会いについて書くつもりです。



さて、AORって何だか知ってますか?


なんなんでしょうね、ホント。私もわかりましぇん


AORという音楽が好きで一時期はそればかり聴いていたことがあるんですが、当時から今になっても、いまだにAORというジャンルはなんぞやというのがよくわかっていません。
CDショップに行ってもPOPとかJAZZとかのカテゴリーはあってもAORというカテゴリーは僕はほとんど目にしたことがありません。


ちなみに、ウィキペディアの「AOR」の項↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/AOR

うーん、やっぱりいまいちわからない。


音楽的な用語を使ってきちんと説明することができないので、AORという音楽における僕の定めたキーワードを適当に書き連ねてみます。

都会的、洗練された音、ドライブミュージック、夜景、海岸、大人の音楽、甘美、爽快、キラキラしたシンセサイザー

こんな感じかな。


はじめてAORと呼ばれる音楽を聴いたのは、というかそういうジャンルがあるのを知ったのはこれまた僕にとってことさら思い入れのあるバンド、DEENがきっかけでした。

多くの人にとっては露出が多くて、セールスもよかった98、99年あたりまでのDEENが記憶にあるようなのですが、彼らは2002年に発表したアルバム、「pray」から音楽の路線をそれまでのものから劇的と呼べるほどにチェンジしています。彼らが目指した音楽、それこそがAORでした。


DEEN-Birthdayeve-LIVE


はじめてこの曲を聴いたときは、それまでとはかなり違う感触にかなり戸惑いました。
それまでは誰が聴いてもかなりわかりやすく、適度に重厚なサウンドと曲の勢いがあって心地いい感じの音楽を作っていたのに、それとは違ってこの曲は何かちょっと手ごたえがなくて、でも言い方を変えると音が洗練されているようにも感じられる。


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DEENは「pray」〜「UTOPIA」〜「ROAD CRUISIN’」の3枚のアルバムでAORという音楽を追求していますが、「pray」にはどこかそれまでとこれからを繋ぐアルバムという意味合いを感じ取ることができて、曲も、洗練されているだけでなく温かみがあってなおかつ重厚感もあるのでそういう意味では誰でも聴きやすい曲が多く収録されています。特にDEEN得意のバラードの充実ぶりはすごいです。
 
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その後の2枚は正直、あまりに軽快な曲が多くて、僕にはこれはもはや自分の好きなDEENではないと感じました。なので、最初はあまり聴いていなかったのですが、それから何年かして洋楽のAORを聴いているうちにあまり好きではなかったDEENのアルバムの魅力がわかるようになりました。


今ではAOR時代に残した計3枚のアルバムは彼らの作った音楽の中でもっともアーティストの技量を感じる音楽であると僕は思っています。(なのでDEENが後にAOR路線をやめてしまったことはとても残念です。)



DEENの話ばかりでもなんですので、洋楽のAORのミュージシャンについても紹介したいと思います。AORにはまっていたときに、特に好きだったのは、(今でも大好きなのですが)Bobby Caldwell(ボビー・コールドウェル)です。


Bobby Caldwell, "Heart of Mine"


この曲が彼の曲で一番はじめに好きになった曲でした。おしゃれで、どことなくさっぱりしていながらも、しっかりと感情のこもったこのバラード、素晴らしい・・・
くぅ、胸が締め付けられるねぇ(>_<)

この曲に限らず、自分が生まれる前に作られた音楽が今の流行の音楽よりもずっと新しく聴こえたことはかなりショッキングでした。
生まれたときからバブル崩壊後の暗ーい世界で過ごしてきた僕の世代とは違ってバブル時代を謳歌していた人にとっては、単にバブリーな音楽という風にとられていることもあるのかな。だとしたらもったいない話で。


一番最初に話した、AORというジャンルについてなんですが、AORっていうのは人それぞれに幅のあるジャンルなんでしょうね、きっと。まあそういうことにしておこう。

他にもいっぱいいっぱい好きなAORの曲があるので、ちょっとずつでも紹介していきたいと思います。

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私の音楽遍歴6 〜映画音楽の巨匠・モリコーネとの出会い〜


Ennio Morricone - Cinema Paradiso


今回は、現代の映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネについて。

僕とモリコーネの出会いは「海の上のピアニスト」(原題:「LEGEND OF 1900」)。

中学生ぐらいのときに初めて見た映画だったかと思いますが、この映画は現在でも僕の一番好きな映画です。有名な映画なので見たことがある人も多いと思います。

この映画、題名に「ピアニスト」とあることからもわかるように劇中の「音楽」というのが単に映像に付随するだけのものに留まらない重要なものとして扱われています。


小さい頃から、アクション映画ばかり見ていて、ときには気に入った映画のサントラも買っていた自分だったので、「海の上のピアニスト」の中の音楽に当然のように興味が出て、すぐに近くのCDショップで見つけ出して買いました。

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サントラCDのジャケットには、大きな文字で「Ennio Morricone エンニオ・モリコーネ」の表記。


それまで持っていたサントラには作曲家の名前なんてどこに書いてあるか気にしてもいなかったし、映画音楽の作曲家なんて誰一人として名前すら知らなかったので、この人はきっとすごい人なんだろうなぁと思ったのを覚えています。

「海の上のピアニスト」にとどまらず、これほどまでに美しいメロディを書く人はいないのではないでしょうか。

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おそらく彼の手がけた映画音楽の中で一番有名な作品である「ニュー・シネマ・パラダイス」は誰もが一度は聞いたことのある音楽だと思いますし、他にも「マレーナ」、「ミッション」、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」、などなどの美しくて、ノスタルジーを感じさせる彼の映画音楽に僕は惹きこまれていきました。


モリコーネは、そういった類の音楽だけではなく、マカロニウエスタン(イタリア製作の西部劇)の音楽も得意でこれもまたカッコいいのです。彼は過去2回、日本に来日してコンサートを開いているのですが、特に生で聴くマカロニウエスタンは聴いていて心が躍ります。


モリコーネ本人も自分がどれだけ曲を作ったのかわからないというほどの多作家なので、彼の音楽の魅力は本当に幅広いです。怪しい音楽だったり、スリリングな音楽だったり、カフェで流れていそうな軽い音楽まで、数々の作風を持っています。


しかもそのどれもがハイクオリティなので、入り口は「ニュー・シネマ・パラダイス」に代表されるような親しみやすい美しいメロディの曲であっても、他の作品を聴くと、また違う一面を見せてくれて興味がさらに深まっていくんですよね。


3度目の来日を心待ちにしているのですが、もう来てくれないのかなぁ・・・


高齢なので、イタリアから日本への演奏旅行は大変かもしれませんが、もう一度、モリコーネ本人の指揮で、生であの音楽に触れたいです。

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↑2004年、2005年の来日コンサートのパンフレットです。
2回目の来日公演には当時の首相・小泉純ちゃんも聴きに来ていました。

テーマ:映画音楽 - ジャンル:音楽

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