Following (1998)
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン
製作:クリストファー・ノーラン、ジェレミー・セオボルド、エマ・トーマス
音楽:デイヴィッド・ジュリアン
作家志望の男ビルは、創作のヒントを得るため、通りすがりの人々のあとをつける行為を繰り返していた。ある日、ビルがいつものように男をつけていると、尾行していることがその男、コッブにバレてしまう。だが、コッブもまた、他人のアパートに不法に侵入し、私生活を覗き見る行為に取りつかれていた。ビルは次第にコッブに感化されていく。数日後、ビルはコッブと二人で侵入したアパートで見た写真の女性に興味を抱く。やがて、彼女の尾行を始めるビルだったが、その日を境に、彼は思わぬ事件に巻き込まれていく……。
近所のレンタルショップ、GEOに幸運なことにひとつだけ置いてあった『フォロウィング』。
今年の夏に『ダークナイト』を観て以来、クリストファー・ノーランの監督作品をチェックし続けてきて、最後に残ったのが、今作でした。
ということで、現時点で発表済みのノーラン作品をやっとのことで制覇しました。
本作はノーランがまだ監督業につく前に働いていた会社(たしか映像会社)にいたときに、週末を利用して作り上げたおよそ70分間にわたるサスペンス作品です。
DVDの特典にはうれしいことにコメンタリーも付いており、自主制作映画である本作の詳しい制作過程が聞けます。撮影場所はどこだとか、こんな裏事情があったんだよといったことを教えてくれるので、かなり楽しいです。
時折、ノーランの持つ映画観が垣間見えるので、ブロックバスター作品の『ダークナイト』であれ、独立系作品の『メメント』であれ、この監督に多少興味がある人にとっては「なるほどな」と思えること請け合いです。
一番印象に残ってるのは、「2回目を観たときに新たな発見がある映画が好き」だと言っていたことですかね。初めて観たときには観客はストーリーを追うのに必死で細かいところまで見て考えることはできない。2回目に観たときには、ストーリーの核心部分を既に知っているために、作品のディティール(ストーリーの辻褄や登場人物の演技)を新たに発見できるということです。
たしかに、複雑に時間軸が交わるこの『フォロウィング』にしても、出世作の『メメント』にしても、あるいはアクション映画の『バットマンシリーズ』でさえ、2回観たときに新たな発見があるし、2回観ることが有意義に感じられる作品ばかりなんですよね、ノーラン作品は。
コメンタリーのことばかりになってしまったので、本題である映画の感想についても少し書いておこうと思うのですが、予算が0に等しい状況にもかかわらず、見せ方を工夫して、それを感じさせない仕上がりですし、人物の照明の当て方など、映像的にみたらむしろをそれを強みとして利用しているとすら感じます。(本当は結果オーライっていうとこなんでしょうけど)
所謂どんでん返し系の作品で、ストーリーもお見事です。
出演している人の演技もアマチュアの域ではないので、安心して見られます。
(特にブロンド女性役の人は、佇まいが有名女優みたい)
予算をかけられない状況で重要なのはやはり何より映画のストーリー、構成なのだということを認識されくれる作品ですし、たとえ規模の大きな大作であってもストーリーを大切に扱うというクリストファー・ノーラン監督の姿勢が、僕は大好きです。(これは『ダークナイト』を観ればわかります)
映像はモノクロですが、クリストファー・ノーランの色を大いに感じさせてくれる作品でした。
余談ですが主人公の部屋のドアにバットマーク(バットマンのマーク)のシールが貼り付けてあったけど、あれはノーランが貼ったのかな?
それとも実際にあの部屋を使っていた主人公役のジェレミー・セオボルドが自分で貼っていたのかな?
ちなみに彼は『バットマン・ビギンズ』に端役として出演しているらしいです。
どこだ? 今度探してみよう。
Following (Theatrical Trailer)






