
ベルリオーズ:
幻想交響曲
レリオあるいは生への復帰
指揮:エリアフ・インバル
管弦楽:フランクフルト放送交響楽団
録音:1987年9月(デジタル)
前回に続いて今日も幻想交響曲。
このCDには幻想交響曲の続編とされる『レリオ』がカップリングされております。
まずは、幻想交響曲なのですが、テンポを抑えつつ、また音の起伏はあるものの全体的に抑制されている風に感じられて、どこか物足りない演奏です。
テンポ設定はオリジナルでは現在演奏される幻想交響曲よりかなり遅めに設定されていたらしいので忠実と言えるのかも。
僕は安いCDコンポで聴いているので説得力はないかもしれないけど、録音があまり良くないんじゃないかなと・・・。音がゴチャゴチャと混ざり合っていて全体的にぼやけた印象なんですよね、なんか。
くぐもったような音響で、芯がぼやけているような音が出てくる。
特に幻想交響曲に頻繁に出てくる低弦のトレモロなんか、向こうの方でなんか音がするなぁ程度の印象しかしない。金管も音が埋もれている部分があって、しかも4楽章を聴くとよくわかるけど演奏自体も安定感に欠けていて音が荒い。
ということでこの幻想交響曲は全体的に重ったるい感じ(それでいて貧相)であまり好きくない。
やはり、この曲には敏捷性と熱気のうごめく激しさが必要なんだな。(知ったかぶり)
もともとカップリングに入っている『レリオ』が目的で買ったCDなんだけど、解説には、『レリオ』がどのような曲かおおまかな説明が書いてあるだけ。物足りないので、ネットで詳しい解説を見つけてそれを見ながら聴きました。(台詞の訳が載っているサイトがどこかにあったような気がしたんだけど見つかりませんでした・・・)
http://www.japanphil-21.com/kikidokoro/lelio/lelio.html本当に面白い音楽ですね。
音楽というより前衛的な芸術?
幻想交響曲が好きな人ならば、聴くこともできるかと思いますが、そうでない人には苦痛以外の何ものでもないでしょうね。
僕は幻想交響曲が好きだけど、それでも一回聴いたら「もういいや。」と思いました。
レリオの中で使われている曲はベルリオーズがそれ以前に書いた曲を転用する形で構成されているので、ベルリオーズの埋もれた作品を聴くというつもりで聴くと結構楽しいかも。
「幻想交響曲」は演奏会でも人気のある楽曲だと思いますが、続編の「レリオ」が合わせて演奏される機会というのはほとんどないですよね。
一回だけ実際に演奏会で実演に接してみたいなぁ。
一回だけでいいから。
テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

ベルリオーズ:幻想交響曲ハ長調作品14 ある芸術家の生涯の挿話
1 第1楽章:夢・情熱 Largo-allegro Agitato E Appassionate Assai
2 第2楽章:舞踏会 Valse.allegro Non Troppo
3 第3楽章:野の風景 Adagio
4 第4楽章:断頭台への行進 Allegretto Non Troppo
5 第5楽章:サバトの夜の夢 Larghetto-allegro
指揮:クラウディオ・アバド
管弦楽:シカゴ交響楽団
録音:1983年2月(デジタル)
前回に続いて、今回も「幻想交響曲」について。
今回は、僕が初めて買った幻想交響曲のCDをご紹介します。
このCD確か1000円位で手に入れたんだけど、今手元にある幻想交響曲のCD(といっても全部で5枚程度)の中でも1、2番目に好き。
様々に揺れ動く感情や想いをドラマティックに鮮明に描き出していてお見事な演奏です。
2楽章で見られるような音が跳ねるような音楽では瞬発力が発揮されているし、3楽章の鬱々とした音楽も魅力的に表現されています。
また、後半2楽章の演奏では、オーケストラ全体が爆発したかのような音を出していて物凄い底力を感じさせてくれます。
的確な指示を出して生き生きと音楽を作り出す指揮者のアバドもすごいんだろうけど(各楽器のバランスも最高)、シカゴ交響楽団という力量のあるオーケストラに興味が出ました。もう破壊力抜群という感じ。
とくに断頭台への行進以降で発揮されるブラス陣の輝かしく艶のある音が印象的です。
幻想交響曲の魅力を過不足なく表現した名演奏ではないでしょうか。
ライブな音響も幻想交響曲にはうってつけですね。
ちなみに、幻想交響曲では5楽章の裁判のシーンで鐘が鳴るところがありますが、この演奏で使われているのは、広島の平和の鐘の音なんですってね。たしかベルリオーズは鐘の音は低く重い感じのものを要求しているんですよね。
高い音でキンキンした鐘の音だと安っぽいというか、あり合わせな感じが漂っていてちょっとガックシしてしまいますが、この鐘の音はか〜なりよさげです。
このCDを聴くときにはちょっと困ることがあって、僕のCDコンポで聴くと、音量が小さいところは小さすぎて聴こえなくなっちゃうし、大きくしたら大きくしたで急に大きい音が出てビックリ!(~o~)なんてことになってしまうのです。
いや、他のCD聴くときもそうだけど、とりわけこのCDは音量の幅が広いみたいで。
まあ、クラシックのCDを聴くときにはよくあることですよね。
テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

ブルックナー:交響曲第8番 1890年第2稿(ハース版)
ギュンター・ヴァント指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2001年
はぁ、だるい。
梅雨の時期に突入したこの季節、晴れていて気温がそんなに高くない日でも、ジトジトしていてむさ苦しいですね。
大学3年生ともなると、就職活動が否が応でも視野に入ってきます。
はやいなぁ・・・、3年の夏から就活の準備が始まるので、大学生活は実質2年間ちょいです。
俺のモラトリアムが、刻一刻と少なくなっている。(働きたくないでござる)
「今からそんなことでどうする!」っていう話ですが、なんだか漠然とした不安感で私の心は満ち満ちております。
ということで、ブルックナーの交響曲を聴いてどこかにあるユートピアに思いを馳せています。
現実逃避ってやつですね。
あぁ、癒される。
ものすごい素人っぽい感想なんですけど、
やっぱベルリンフィルってすげぇ!この音楽の質感に触れればそう思わずにはいられません。
僕の安物のコンポでさえ、圧倒されるスケールの音楽が溢れ出して来ます。
録音の技術が高いこともあるんでしょうね。
この一枚だけあれば、もう8番のCDはいらないや。(本当にこの一枚しか持っていません・・・)
いまだに生でブルックナーの演奏を聴いたことをない僕なのですが、もしこんな演奏に会場で触れることがあったら、たぶん泣いちゃうだろうな。
テーマ:音楽のある生活 - ジャンル:音楽

・ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調
・大澤壽人:小交響曲 ニ長調
指揮:飯守泰次郎
管弦楽:関西フィルハーモニー管弦楽団
録音:2007/2/21(すみだトリフォニーホール)
2006/11/30(ザ・シンフォニーホール)
発売から1ヶ月ほど経ってしまいましたが、ようやく手に入れて、聴きました。
実は今年3月の飯守&関西フィルのすみだトリフォニー公演の際に先行発売されていたんですけどね。
家に帰ってきてチラシを見てはじめて会場で先行発売されていたことを知ったのですよ・・・
このアルバムに収められているショスタコーヴィチの5番の演奏は、僕にとって、クラシックオーケストラの生演奏の魅力を知るきっかけとなった公演の演奏です。
なんだか、久しぶりにどきどきしながらCDを聴きました。
かつて味わった、好きなミュージシャンの新曲を初めて聴くときのどきどきに似ている。
スタートからゆっくりとしたテンポで音楽が展開されていきます。
飯守さんが冒頭から何やら指示を与えているのを聴いていると、あの日、3階バルコニーから見えていた指揮姿がよみがえってきました。
かなり熱が篭っていて足踏みもうなり声も凄かったんだよなぁ、たしか。
懇切丁寧に音をなぞるような演奏は、それが悲痛な表現として抜群に効いていて、きっとショスタコーヴィチはこういう演奏を望んでいたに違いないと、そう思わざるを得ないような説得力を持っています。
理屈じゃなく、僕は第1楽章を聴いた時点で、涙があふれ出そうになりました。何かを押し殺しているような作曲家の苦痛な顔が浮かんでくるようで、当日も聴いていて切ない気持ちになったことをCDを聴いて鮮明に思い出しました。
関西フィルの弦が泣いているんですよ〜(T_T)
ショスタコーヴィチの5番という曲は、人によって解釈がわかれる作品ですよね。
飯守さんと関西フィルは完璧なまでにこの作品を感情的なものとして描いています。余計な感情を省いて単純にひとつの交響曲として描く演奏と、どちらが好みかは人それぞれなのでしょうが、捉え方というか、曲に対するスタンスは明確に現れているので、そこは聴き手にとってもうれしい点です。
多少の音の乱れも、曲の仕上げ方として向性が定まっているので、その辺も許容範囲ということになるかと思います。
当日会場で聴いたときにも感じたことですが、実にメリハリの利いている演奏です。静と動の感情の揺れ動きが、とてもわかりやすく、そして効果的に描き分けられています。どちらの面がが良いということではなく、両方の面において実に素晴らしい演奏をしています。
これはショスタコーヴィチという作曲家が持つ二義性をうまく表現しているとも言えるかもしれない。
熱演というのは、まさにこういう演奏を指すのだろうなと思うような仕上がり。
録音に関しては、会場で聴いたときには、ティンパニが目一杯力強い音を響かせていて、ほとんど力任せでやりすぎ感もありましたが、CDにおいてもか〜なり迫力のある音が収録されています。
ちなみにライナーノーツによると飯守さんは「もっと大きくてもいいくらい」と言っていたそうな。
自分が座っていた位置がかなりステージに近い席だったからかなぁ?
フィナーレなんてティンパニの爆音しか聴こえなくて、何をやっているのかわからなかったのですが・・・。
あとは、飯守さんのうなり声(&足踏み)もかなりいい状態で収録されて(しまって?)います(笑)
実はこの演奏というのは僕にとって飯守泰次郎の指揮にはじめて接した公演でもあるので、ずいぶん唸る人だなぁというのは、感じていたのですが、演奏会という場においてはほとんど気にならないものの、やはりCDで聴くとなると、そういうある種の雑音っていうのはどうしても気になってしまうものですね。もうはじまりから唸り声全開なので(^ω^;)
僕にとって特別な公演の特別な演奏なので、バイアスがかかってしまっているかとは思いますが、実際の演奏を聴きに行っていない方が聴いてもきっと魅力がわかっていただけるに違いない。
このショスタコーヴィチの5番を聴いたあと僕は心の底が震えるような感動を味わい、聴衆の反応もあって、やたらと胸が高鳴っていて、しばらく興奮がおさまりませんでした。
その演奏がこうして一枚のCDとなって発売されました。
本当に感慨深い一枚となりそうです。
飯守泰次郎 公式HP(Discography)
http://taijiroiimori.com/04disc/discf.htmlp.s. カップリングの日本人作曲家の曲は、今までに聴いたことのないような種類の曲で面白かったです。日本的というよりはアジアンテイストという感じかな。
テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽

1.バーバー:弦楽のためのアダージョ
2.サティ(ドビュッシー編曲):ジムノペディ 第3番
3.サティ(ドビュッシー編曲):ジムノペディ 第1番
4.グルック:歌劇《オルフェオとエウリディーチェ》〜精霊の踊り
5.ディーリアス:春初めてのカッコーを聞いて
6.マスカーニ:歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》 間奏曲
7.ドビュッシー:月の光
8.エルガー:ためいき 作品70
9.ヘンデル(ラインハルト編曲):歌劇《セルセ》〜オンブラ・マイ・フ(ラルゴ)
10.バターワース:青柳の堤
11.チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ
12.フォーレ:パヴァーヌ 作品50
サー・ネヴィル・マリナー指揮/アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(1.5.8.10)
バーナード・ハーマン指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(2.3.7.12)
ピエール・モントゥー指揮/ロンドン交響楽団(4)
ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ指揮/ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団(6)
ジョージ・セル指揮/ロンドン交響楽団(9)
レイモンド・アグールト指揮/ロンドン新交響楽団(11)
録音:1961年-1977年
いつもは結構暇というか、余裕のある生活を送っている僕なのですが、なぜだか今週はやることがいろいろ。
大学の課題なんですけど、何か作業をやるときのBGMってかなり悩みませんか?
歌モノだと言葉に意識がいってしまって邪魔になるし、やっぱりクラシックかなぁ、と思ってみてもいろいろなCDがあるし。
何がいいかな〜、とCDラックを見渡していると、「あれ?このCDなんだっけ」と上記のCDを発見。
いつか買ったあと、一回ぐらい聴いただけだったのですが、これが、結構BGMに良いのですよ、意外に。
バーバーのアダージョなんかはさすがに飛ばしてしまいますけど、他のはそう邪魔になりません。
ということで最近はこのCDを聴きながら課題にいそしんでいます。
いわゆる癒し系のクラシックCDとしてはアダージョカラヤンなんかが有名ですが、このCDもなかなかですよ。
「たまにはクラシックなんて聴いてみようかな」という人が聴いてもきっと満足できると思います。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/886761テーマ:おすすめ音楽♪ - ジャンル:音楽